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2025年度

  • 2025年6月20日
    緊急シンポジウム
    イスラエルによる入植者植民地主義プロジェクトと中東「再編」計画:パレスチナからイランまで

    Israel's Settler Colonial Project and The Reshaping of the Middle East from Palestine to Iran

    2025年6月13日未明に始まったイスラエルによるイランへの大規模軍事攻撃は、前代未聞の異常事態であり、国際的な規範からみて深刻な逸脱行為である。両国は明らかな戦争状態であったわけではなく、イスラエルによる一方的な攻撃であり、かつ軍事行動によって他国の領土を侵犯し国家の要人を数多く暗殺するという行動は、国際法上、到底容認しえない行動である。にもかかわらず、イスラエルを軍事的に支援するアメリカのトランプ大統領は、当初の消極的な容認姿勢から一転して「イスラエルによる軍事的快挙」と称賛、さらには「我々(米国)」がイランの首都テヘラン上空の領空を完全に掌握している」と発言するに至り、今回の一連の対イラン攻撃があたかもアメリカとイスラエルの合同軍事行動であるかの言動を示している(6月17日現在)。
    本緊急シンポジウムは、今回の事態の軍事的?国際政治的な側面に注目するのではなく、今回の対イラン攻撃を、2023年10月以降のガザ戦争から連綿と続く文脈のなかで位置づけ直すことを目的とする。そして、これらの紛争のみならず20世紀半ば以降の戦争や占領行為によって避難、移住を余儀なくされたり、また占領下で抑圧の対象となっている中東地域の多くの市井の人々の視点や境遇に光を当てることを目的とする。
    シンポジウム登壇者は、自らの避難?移住体験や長年に亘るフィールド調査等に基づいて批判的視座から報告を行い、中東地域で続く諸問題へ我々がいかに向き合うべきか、共に考え直す契機としたい。

    【趣旨】
    2023年10月7日に始まったイスラエルによるガザに対する軍事攻撃は、15か月という長い月日を経て、今年1月に停戦合意に至りました。しかし、その戦争が、ガザ、西岸のパレスチナ社会や中東和平の枠組みにとどまらず、中東情勢全体の安定にも大きな打撃を与えたことは、確かでしょう。
    並行して、昨年末には長年内戦の続いたシリアで、アサド政権が倒れるという衝撃的な変化がありました。
    こうした情勢を踏まえ、在米アラブ研究者を中心に活発な情報発信、教育、研究活動を行うウェブ?マガジンJadaliyyaの設立?編集に長く携わってきたパレスチナ問題専門家のMouin Rabbani氏と、国連シリア特使事務所首席補佐官としてシリア内戦の解決に尽力されてきたHasmik Egian女史をお呼びして、特別講演会を開催いたします。
    ぜひ、多くの方々のご参加をお待ちしております。

    日時:2025年6月28日(土) 17:30~19:00 (開場 17:00)
    対面:東京外国語大学(府中キャンパス) 研究講義棟2階、226教室 (およびオンライン)
    オンライン参加登録(下記からお願いします):
    https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_XZCqWD2cQ5m2TmOLtqM_Yw

    言語:英語

    プログラム
    司会  酒井啓子Keiko Sakai (千葉大学Chiba University)
    報告1:Decolonising Political Analysis on the Middle East: Documenting Human Stories as Testimonies (Roschanack Shaery-Yazdi アントワープ大学University of Antwerp / TUFS)
    報告2:Decolonial Perspective on Palestine and Japan's Complicity in the Ongoing Genocide (南部真喜子Makiko Nambu 東京外国語大学TUFS)
    討論:Discussions (松永泰行Yasuyuki Matsunaga 東京外国語大学TUFS)

    お問い合わせ:gdc@tufs.ac.jp
    主催:東京外国語大学リサーチユニット Interdisciplinary Research Unit for Global Democratic Change https://www.tufs.ac.jp/ru/gdc/2016/11/interdisciplinary-research-unit-for-global-democratic-change-gdc.html
    共催:中東木曜フォーラム Middle East Thursday Forum
    千葉大学 グローバル関係融合研究センター Relational Studies on Global Crises
    /crsgc/index.html

    The Synopsis
    The G7 (Group of Seven) Leaders' statement from their June 17, 2025 Alberta, Canada, meeting declared that the "principal source" of instability in the Middle East region is Iran. What if they are mistaken? You would naturally say, "That's okay," because you are such a nice and forgiving person. But what if they are dead wrong about this? Would you just say, "Well, no one is perfect. Everybody makes mistakes"? What if, in fact, the principal source of regional instability can be, and perhaps ought to be, attributed to elsewhere? What could be the alternative sources of instability, and, moreover, of repeated wars and continuous misery of certain peoples in the region?

    This symposium offers and brings forward to the discussion table an alternative perspective that is built on a critical academic perspective as well as years of intensive fieldwork and lived experiences in the region and beyond. Come and listen to our modest but sincere attempt to change the nature of our conversation about Israel's ongoing genocide of Palestinians and aggressions in Lebanon and now in Iran.

    登壇者 バイオグラフィー:
    Roschanack Shaery-Yazdi (アントワープ大学University of Antwerp / TUFS) is an Iranian, fleeing the Iran-Iraq war as a youth and has been living for over four decades in the diaspora. She is associate professor of the Modern Islamic World at the University of Antwerp in Belgium. Her work focuses on political violence in the Arab East. Her lecture will focus on her personal experiences and lay out the broader implications of Israel's settler colonialism in the lives of all citizens in the region and beyond.

    Makiko Nambu 南部真喜子(東京外国語大学TUFS)is a Japanese academic and a lecturer, studying Palestinian sociocultural history, people's experiences and lives under Israel's military occupation and a broader settler colonial reality. She has conducted field work in Palestine, focusing on the conditions of Palestinian detainees in Israeli prisons. Her talk will touch on state and corporate complicity in sustaining the system of settler colonialism.

    This event is organized by Interdisciplinary Research Unit for Global Democratic Change, Tokyo University of Foreign Studies, and co-sponsored by Middle East Thursday Forum and Grant-in-Aid for Scientific Research (A) 24H00136: Sense of Nation and Knowledge Production among the migrant communities from the Middle East (Principal Investigator: Keiko Sakai, Chiba University). For inquiries, please contact: gdc@tufs.ac.jp

    緊急シンポジウム:イスラエルによる入植者植民地主義プロジェクトと中東「再編」計画:パレスチナからイランまで

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2024年度

  • 2025年1月23日
    特別講演会:パレスチナ情勢の現在と中東における国連の紛争解決の役割開催のお知らせ(2月21日(金)14:30-16:30)

    この度、パレスチナ問題の専門家でJadaliyya編集担当のMouin Rabbani氏と、元国連シリア特使事務所首席補佐官のHasmik Egian女史をお招きして、特別講演会:パレスチナ情勢の現在と中東における国連の紛争解決の役割をハイブリッドで開催いたします。
    ぜひ多くの方々のご参加をお待ちしております。

    【趣旨】
    2023年10月7日に始まったイスラエルによるガザに対する軍事攻撃は、15か月という長い月日を経て、今年1月に停戦合意に至りました。しかし、その戦争が、ガザ、西岸のパレスチナ社会や中東和平の枠組みにとどまらず、中東情勢全体の安定にも大きな打撃を与えたことは、確かでしょう。
    並行して、昨年末には長年内戦の続いたシリアで、アサド政権が倒れるという衝撃的な変化がありました。
    こうした情勢を踏まえ、在米アラブ研究者を中心に活発な情報発信、教育、研究活動を行うウェブ?マガジンJadaliyyaの設立?編集に長く携わってきたパレスチナ問題専門家のMouin Rabbani氏と、国連シリア特使事務所首席補佐官としてシリア内戦の解決に尽力されてきたHasmik Egian女史をお呼びして、特別講演会を開催いたします。
    ぜひ、多くの方々のご参加をお待ちしております。

    日時:2025年2月21日 14:30-16:30
    対面:東京大学駒場キャンパス 第18号館4階 セミナールーム1
    オンライン:
    https://us06web.zoom.us/j/84079442788?pwd=TSyiMFp1bGobb3JNztuSklldOo3Oqa.1

    使用言語:英語

    議事次第:
    冒頭挨拶:酒井啓子(千葉大学 特任教授)

    講師 Speakers:

    • モウイン?ラッバーニ(ウェブマガジンJadaliyya)「パレスチナと周辺地域の現状と将来」
      Mouin Rabbani (Jadaliyya) "the current situation in Palestine, and possible future of the region"
      https://www.jadaliyya.com/Author/4114
    • ハスミク?エジアン(元国連シリア特使事務所首席補佐官)「国連とシリア紛争」
      Hasmik Egian (former chief of staff in the Office of the UN Special Envoy for Syria) "United Nations and the Conflict in Syria"
      https://www.passblue.com/author/egian/

    質疑応答

    お問い合わせ先:
    千葉大学 グローバル関係融合研究センター center-glbl@chiba-u.jp
    主催:
    千葉大学グローバル関係融合研究センター/東京大学中東地域研究センター/科研費基盤研究(A)「政治的危機下の拡大中東からの移民難民におけるネイション意識と知の生産メカニズム」(代表者:酒井啓子)

    特別講演会:パレスチナ情勢の現在と中東における国連の紛争解決の役割開催のお知らせ

  • 2025年1月17日
    Book Launch: Gaza Nakba 2023-2024 Background, Context, Consequences「ガザ?ナクバ2023-2024」の出版を記念して

    2023年10月7日から始まったイスラエルによるガザ攻撃は、本年1月15日、1年3か月の戦闘を経てようやく停戦合意に至りました。ガザ戦争が始まってすぐに、私たち中東研究者の間では、イスラエル?パレスチナ関係を巡る英文での研究発信をすべきだという声が上がり、執筆を続けてきました。出版まで1年以上の月日を要してしまいましたが、このたびSpringer社から「Gaza Nakba 2023-2024 Background, Context, Consequences」の出版にこぎつけることができました。
    https://link.springer.com/book/10.1007/978-981-97-4868-6

    つきましては、下記のとおり、ブックローンチを開催いたします。多くのみなさまのご参加をお待ちしております。

    日時:2月9日(日) 15:00-17:00
    会場:東大駒場第18号館4階 セミナールーム1
    オンライン参加の方は、以下からご参加ください。
    https://us06web.zoom.us/j/81669991729?pwd=eGLgxcoWK2Coybe8ob7ncbIEfTfbLm.1

    議事次第:
    冒頭挨拶:鈴木啓之(編集、東京大学)

    執筆内容報告:

    • 酒井啓子(第1章 Introduction: Nakba (s) That Killed All the Norms 、第12章 Epilogue: Unsolved Settler Colonialism and Devastation of Global Norm)
    • 鈴木啓之(第2章 Where Will Separation Lead?: The Humanitarian Crisis in Gaza and Future Prospects)
    • 山本健介(第3章 Israel's Ongoing Annexation of East Jerusalem: Oppressing Palestinian National Sentiments Before and After October 7)
    • 山本薫(第4章 Culture and Resistance in Palestine: Rap music from Gaza)
    • 鶴見太郎(第5章 In the Shadow of Israel's Prosperity: The Illiberal History of the Liberal International Order)
    • 保井啓志(第6章 How Public Opinion in Israel Shifted: Insights from Post-Cross-Border Attack Opinion Polls)
    • 堀抜功二(第7章 From the Oil Weapon to Mediation Diplomacy: An Examination of the Gulf States' Responses to the Gaza War)
    • 松永泰行(第8章 The Myth of Vertical Integration in Regional Conflict: Iran and the "Axis of Resistance")
    • アッタウィル?ラウィヤ(第9章 Gaza War 2023-2024 and Reactions from Neighboring Countries: Egypt, Jordan, Lebanon, and Syria)
    • キハラハント愛(第10章 The Gaza War from the Perspective of International Law)
    • 立山良司(第11章 Japan's Foreign Policy Regarding the Arab-Israeli Conflict and the Palestinian Question from the Perspective of Three Factors)

    コメント:長沢栄治(東京大学名誉教授)
    質疑応答

    主催:
    千葉大学グローバル関係融合研究センター/東京大学中東地域研究センター/科研費基盤研究(A)「政治的危機下の拡大中東からの移民難民におけるネイション意識と知の生産メカニズム」(代表者:酒井啓子)
    お問い合わせ先:
    千葉大学 グローバル関係融合研究センター center-glbl@chiba-u.jp

    Book Launch: Gaza Nakba 2023-2024 Background, Context, Consequences「ガザ?ナクバ2023-2024」の出版を記念して

  • 2024年12月10日
    この度、以下の緊急オンラインシンポジウム「シリアの政権崩壊と今後を考える」を開催いたします。

    2024年12月8日になぜシリアのアサド政権が崩壊したのか。このシンポジウムでは、反体制派勢力の反転攻勢と政権崩壊の過程を確認しつつ、シリアの言論人が示してきた見方を踏まえて現状の文脈や意味を探ります。そのうえでパレスチナ/イスラエルやイラク、イランの地域研究者とともに中近東全域における波紋についてディスカッションします。

    日時:12月20日(金曜) 18:00-19:40
    場所:オンライン(zoom)
    以下からご登録ください。
    https://keio-univ.zoom.us/webinar/register/WN_9rMAFo61RbmnbG6vpG_EHw

    内容:
    司会:山本薫(アラブ文学研究、慶応義塾大学)
    報告:岡崎弘樹(シリア文化研究、亜細亜大学)
    「シリアにおける政権崩壊の文脈と意味」
    コメンテーター:松永泰行(イラン政治研究、東京外国語大学)
            酒井啓子(イラク政治研究、千葉大学)
    質疑応答

    お問い合わせ先:千葉大学 グローバル関係融合研究センター center-glbl@chiba-u.jp
    主催:千葉大学グローバル関係融合研究センター/科研費基盤研究(A)「政治的危機下の拡大中東からの移民難民におけるネイション意識と知の生産メカニズム」(代表者:酒井啓子)/科研費若手研究「近現代アラブ思想?文学における「共存」構想とその実践」(代表者:岡崎弘樹)
    共催:中東フォーラム

    緊急オンラインシンポジウム「シリアの政権崩壊と今後を考える」

  • 2024年10月7日
    グローバル関係融合研究センター?大学院専門法務研究科 主催 特別セミナー
    千葉大 ロースクールガールズ、「とらつば」を語り倒す!100年前と何が変わった?! 女性と差別と法律と

    2024年度前期のNHK朝ドラ、「虎に翼」は、大きな話題を呼びました。女性初めての弁護士、裁判官、家庭裁判所所長となり、原爆裁判にもかかわった三淵嘉子さんをモデルとした連続ドラマで、戦前、戦中、戦後と法曹界を目指す女性たちがどのような苦労をし、障害を乗り越えてきたかがヴィヴィッドに描かれました。その苦労と戦いは、今でも女性たちが直面している課題です。
    本セミナーでは、千葉大法政経学部法学コースおよび専門法務学科で教鞭をとる教員たちが、「とらつば」を取っ掛かりとして、近現代の法曹界における女性の役割と権利擁護を目指す歩みを振り返り解説するとともに、いま千葉大で法学を学ぶ学生たちが、その意気込み、課題と悩みを、本音で語るトークを展開します。
    リアル「とらつば」の世界に、ぜひご参加ください!

    日時:10月30日(水) 12:00-13:30
    場所:千葉大西千葉キャンパス 図書館プレゼンテーションスペース

    登壇する人
    後藤弘子(千葉大学理事?元専門法務研究科長)
    北島志保(千葉大学専門法務研究科 准教授)
    +法科大学院の女子学生

    お問い合わせ:千葉大学 グローバル関係融合研究センター center-glbl@chiba-u.jp
    主催:グローバル関係融合研究センター?大学院専門法務研究科

    グローバル関係融合研究センター?大学院専門法務研究科 主催 特別セミナー 千葉大 ロースクールガールズ、「とらつば」を語り倒す!100年前と何が変わった?! 女性と差別と法律と

  • 2024年10月7日
    緊急ワークショップ
    中東戦争の新展開:ガザからレバノン、イランへ(?)

    9月27日、イスラエル軍は約1トンのバンカーバスター(地中貫通弾)80発をベイルート南部郊外に撃ち込み、ヒズブッラーの指導者ハサン?ナスラッラーを殺害した。続いて9月30日にはレバノン領内にイスラエル軍が侵攻、地上戦も始まった。国連によれば、9月20日以降2000人近いレバノン人が死亡、100万人以上が家を追われた。10月1日には、イランによるイスラエルへの報復攻撃が実行され、戦線はますます拡大している。
    一方で、ガザへの攻撃も依然止まることを知らず、10月2日時点で直接攻撃によるガザ住民の死者は41689人に上っている。7月初めに前進の気配がみられた停戦交渉も、テヘランにおけるハマース指導者のイスマーイール?ハニーヤの暗殺、イスラエルによる条件追加によってとん挫、和平のめどは全く立っていない。それどころか、バイデン政権はナスラッラー殺害、イランによるイスラエル攻撃を受けて改めてイスラエル支持を強調し、ガザ戦争停戦への努力に再び背を向ける形となっている。
    いわば、イスラエルは、イランや「抵抗の枢軸」に攻撃対象を移すことで、ガザ戦争の問題の本質をすり替え、さらにアメリカを対イラン戦に巻き込むべく、米国式「対テロ戦争」を彷彿とさせる2項対立的レトリックを弄していると言えよう。
    本ワークショップは、レバノン、イランへと戦線を拡大したイスラエルの戦いは、今後いかに展開するのか、問題の本質がどこにあるのか、そして我々は現在の事態をどう読み解き、どう対処すべきなのか。レバノン、イラン、イスラエルに関する3人の専門家からの報告を受けて、議論したい。

    日時:10月15日(火曜) 17:00-19:00
    参加方法:オンライン(zoom)
    以下のフォームから、10月14日午後8時までにお申し込みください。15日朝までに接続情報をお送りいたします。
    https://forms.gle/jEYVPSFgFH1b52Pp9

    司会
    酒井啓子(千葉大学)
    報告者
    報告1:黒木英充(東京外国語大学AA研) 「いつまで「戦争」、いつまで二重基準?」
    報告2:松永泰行(東京外国語大学) 「「抵抗戦線」の終焉?」
    報告3:保井啓志(同志社大学) 「レバノン大規模攻撃前後の世論調査から見るイスラエル世論の変遷」
    質疑応答

    お問い合わせ:千葉大学 グローバル関係融合研究センター center-glbl@chiba-u.jp
    主催:科学研究費補助金基盤A「空間?暴力?共振性から見た中東の路上抗議運動とネイション再考:アジア、米との比較」
    科学研究費補助金学術変革領域研究(A)「イスラーム的コネクティビティにみる信頼構築:世界の分断をのりこえる戦略知の創造」(イスラーム信頼学)総括班
    共催:中東木曜フォーラム

    緊急ワークショップ 中東戦争の新展開:ガザからレバノン、イランへ(?)

  • 2024年8月1日
    緊急オンラインセミナー「ガザ戦争の新局面:ハニーヤ暗殺を受けて」

    7月31日、ハマース最高幹部のイスマイール?ハニーヤがイランで殺害された。テヘランで、ペゼシュキアン?イラン新大統領の宣誓式に出席していたところを攻撃されるという、かつてないほど遠くまで暗殺行為が及んだことの衝撃もさることながら、7月23日に中国の仲介でまとまったパレスチナの14党派による和解交渉にも、影が差している。イラン、ハマースともに「報復」に言及しており、事態の一層の緊迫化が懸念される。
    一方、イスラエルのガザ攻撃は止む気配を見せない。7月31日時点でのガザでの攻撃によるパレスチナ人の死者は39445人だが、食料?衛星事情の悪化に伴い餓死、病死なども急増し、こうした関連死を含めれば、18万人がすでに死亡したとの調査もある。人口の9割にあたる190万人以上が避難を余儀なくされており、治療のための国外搬送もイスラエルにより拒否される現状が続いている。
    加えて、レバノンのヒズブッラーとイスラエルとの間の衝突は、ガザ戦争と並行して継続的に発生してきたが、7月27日のヒズブッラーによるイスラエル占領下ゴラン高原に対する攻撃以来、両者はほぼ全面的な交戦状態に入ったと言えよう。30日には首都ベイルートまで攻撃の手が及び、ヒズブッラーの司令官が殺害された。欧米先進国はレバノンへの渡航中止を勧告、イスラエルによる軍事作戦は北方に戦端を開いたといえる。
    このガザ戦争の新局面ともいえる現状を、どのように見ればよいのか。軍事衝突はどこまで拡大するのか。ガザでの攻撃は停止に向かいうるのか。この戦争は、いったい何に向かい、何をもたらすのだろうか。
    軍事衝突の新たな局面を受けて、千葉大学グローバル関係融合研究センターは、以下の緊急オンラインセミナーを開催します。多くの方々の積極的なご参加をお待ちしております。

    日時:8月3日(土曜日) 15:30-17:30
    参加方法:オンライン(Zoom) 以下に8月2日20時までにお申し込みいただければ、zoomへのアクセス方法をご案内いたします。
    https://forms.gle/XXHScHh2BWpBF1C37

    司会
    酒井啓子(千葉大学 国際高等研究基幹 特任教授)
    報告者
    山本健介(静岡県立大学 国際関係学部国際関係学科 講師)「ハニーヤ暗殺の意味:ハマースとガザ戦争への影響」
    末近浩太(立命館大学 国際関係学部 教授)「レバノンへの波及:ヒズブッラーの対応」
    江﨑智絵(防衛大学校 国際関係学科 准教授) 「イスラエルの戦略」
    松永泰行(東京外国語大学 総合国際学研究院 教授)「イランの対応」
    質疑応答

    お問い合わせ:千葉大学 グローバル関係融合研究センター center-glbl@chiba-u.jp
    主催:基盤研究(A)「政治的危機下の拡大中東からの移民難民におけるネイション意識と知の生産メカニズム」(研究代表者:酒井啓子)
    共催:中東木曜フォーラム、立命館大学中東?イスラーム研究センター(CMEIS)

  • 2024年7月10日
    緊急講演「ガザを考える 天井のない監獄」

    日時:7/25(木)5限(16:10~17:40)
    場所:G8-502(千葉大学西千葉キャンパス 国際教養学部棟5階 大講義室)

    /campus/campus_map.html#headline-1691469179
    お問い合わせ:22Z1022A@student.gs.chiba-u.jp(北村)
    申し込み不要

    昨年10月7日より始まったパレスチナ?ガザ地区へのイスラエルによる侵攻、封鎖されガザから逃げることもできない状況で220万人近くのパレスチナの人々が命の危機に瀕しています。この現状、背景について、千葉大学国際教養学部三年の北村蒼太による簡単な説明と、国際高等研究基幹特任教授で中東政治を専門とする酒井啓子による講演を行います。ぜひ多数の方々のご参加をお待ちしております。

    緊急講演「ガザを考える 天井のない監獄」

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2021年度

  • 2021年2月21日
    「グローバル関係学最終報告会/グローバル関係学コンソーシアム発足ワークショップ」をオンラインにて開催します。
    多くの方のご参加をお待ちしております。

    趣旨:
    2016年から始まった新学術領域研究「グローバル秩序の溶解と新しい危機を超えて:関係性中心の融合型人文社会科学の確立」は、おかげで2021年3月、無事終了いたしました。2020年度には岩波書店より「グローバル関係学」全7巻を刊行するなど、さまざまな形で成果を発表してまいりましたが、コロナ禍のなか、関係した研究者が一堂に介しての最終報告会ができずにおります。
    このたび、5年間の研究事業の最終報告会を開催するとともに、グローバル関係学で築き上げた研究者のネットワークを今後も活かし、発展させていくべく、「グローバル関係学コンソーシアム」を発足させることにいたしました。
    「グローバル関係学」事業のなかで最も印象的だったのは、年一回開催してきた若手研究者報告会です。そこでは専門地域、分野などを越えて、関係性に着目した新たな視座を持つ若手研究者同士の闊達な研究報告がなされ、関係学に携わる中堅研究者との間に喧々諤々の議論が戦わされました。その、分野横断的な議論の場を引き続き継続すべく、本最終報告会をグローバル関係学コンソーシアム発足のためのワークショップと位置付けます。
     本報告会/ワークショップでは、前半、午前中は5年間の研究事業のなかで代表的?特徴的であった研究報告を3件、行います。
     午後は、本年度大佛次郎論壇賞を受賞された国立シンガポール大学の益田肇先生を基調講演者としてお招きし、その主著である「人々のなかの冷戦世界」をベースに、「みえないものをみる」ことの意義についてお話しいただきます。

    ぜひ、多くのみなさまのご参加をお待ちしております。(代表:酒井啓子)

    日時:2月21日(月) 午前10時~17時
    会議方式:Zoom

    申し込み方法
    (2月19日(土)午後8時までに以下からお申し込みください。Zoom参加のためのリンクをお送りします。)
    https://forms.gle/aoSganCNpeiYgfr1A

    プログラム
    午前の部(午前10時-12時25分)

    開会のあいさつ(代表 酒井啓子)
    研究報告1: 午前10時10-55分
    水島治郎「ブレグジットのグローバル関係学 -中心と周縁の間で-」(千葉大学)
    研究報告2: 午前10時55分-11時40分
    後藤絵美/帯谷知可「ローカルな経糸とグローバルな緯糸――「装いと規範」研究会から見えてきたもの」(東京外国語大学/京都大学)
    研究報告3: 午前11時40分-12時25分
    五十嵐誠一「コモンズと文理シナジ-研究-メコン地域を事例として」(千葉大学)

    午後の部(午後1時30分-5時)
    基調講演 午後1時30分-2時40分
    益田肇「冷戦とは何だったのか:「みえなかった/みなかった」ものを考える」(シンガポール大学/「人々のなかの冷戦世界」著者、2021年度大佛次郎論壇賞(朝日新聞社主催)受賞)
    若手研究者による活動報告: 2時50分-4時10分
    全体討論:午後4時10分-4時55分
    閉会の挨拶

    主催:グローバル関係融合研究センター
    問合せ: 千葉大学グローバル関係融合研究センター内事務局
    Email: glblcrss*chiba -u.jp(*を@に代えてご利用ください)

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2020年度

  • 2020年1月19日
    小川玲子副センター長が主催する、研究プロジェクト「【多文化共生】日本の 多文化共生社会構築へ向けた移民?難民研究」は、以下のようにホームページを 開設しました。
    /crsgc/csmr/index.html
    研究活動情報や多文化共生関連情報を随時掲載していきます。ぜひお寄りください!!
  • 2020年11月21日
    10:00-17:00
    ワークショップ「戦間期から冷戦初期に至る広域ネットワークと国際政治」

    下記の通り、オンラインでワークショップを開催します。
    「関係性」を中心に国際政治を考える試みの一つとして、広域ネットワークと国際政治の関係を歴史の中で論じます。
    ご参加お待ちしております。
    日時:2020年11月21日(土)午前10時~午後5時00分
    会場:Zoomを利用したオンライン開催
    参加方法:ご参加希望の方は登録フォーム(https://forms.gle/NZeusadEErpvjPtm6)より11月18日(水)までにお申し込み下さい。
    ※ZoomのURLを前日までにe-mailアドレスにお送りします。

    プログラム
    セッション1  午前10時~11時55分

    酒井啓子(千葉大学)「グローバル関係学とは」
    赤見友子(オーストラリア国立大学)「歴史的な生成物としてのIRと、その限界と可能性:International, colonial, とareaの歴史的関係性の視点から」
    芝崎厚士(駒澤大学)「グローバルなネットワークのなかの日本の国際関係研究-国際文化交渉論からの考察」

    セッション2  午後1時30分~3時00分
    帯谷俊輔(東京大学)「戦間期アジア太平洋の多国間主義―ナショナリズム、帝国主義、国際主義、トランスナショナリズムの交錯」
    齋川貴嗣(高崎経済大学)「国際連盟知的協力国際委員会と日本?中国ー近代と反近代の交錯」
    高光佳絵(千葉大学)「カナダの自律化とトランスナショナル?ネットワーク―英米の触媒として」

    セッション3  午後3時30分~5時00分
    主催: 「グローバル関係学」(新学術領域「グローバル秩序の溶解と新しい危機を超えて―関係性中心の融合型人文社会科学の確立」(代表:酒井啓子) B03 文明と広域ネットワーク 公募研究「戦間期から冷戦初期に至るアジア?太平洋地域の広域ネットワーク」(代表:高光佳絵)
    共催:  千葉大学グローバル関係融合研究センター
    問い合わせ:千葉大学?高光佳絵(takamitsu@faculty.chiba-u.jp)
  • 2020年9月30日
    小川玲子副センター長が主催する、リーディング研究のホームぺージは、作成中です。詳細につきましては、今しばらくお待ち願います。
  • 2020年5月30日
    小川玲子副センター長が主催する、研究プロジェクト「【多文化共生】日本の多文化共生社会構築へ向けた移民?難民研究」が、千葉大学の「次世代インキュベーター」事業のひとつに選ばれました。
    https://igpr.chiba-u.jp/research/incubator/page_23.html

    「次世代インキュベーター」は、千葉大学が次世代の重点推進分野となり得る研究分野を、ボトムアップ方式により選定?育成するために設置された研究推進構想です。
    https://igpr.chiba-u.jp/about/about.html

    この「次世代インキュベーター」には、小林弦矢先生が主導する、「小地域推定とその応用」も、一昨年前に採択されています。
    https://igpr.chiba-u.jp/research/incubator/page_19.html
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2019年度

  • 2020年1月14日
    16:20~19:20
    センターでは、千葉大学全学教育センターおよび千葉大学学生団体FELicetoとの共催で、UNHCR WILL2LIVE Cinema 学校パートナーズとして『Born in Syria -シリアに生まれて-』上映会を開催いたします。
    本上映会は、普遍教育科目「グローバルボランティア」の一環として開催されますが、全ての方に自由にご参加いただけますのでぜひご来場ください。概要につきましては、以下をご参照ください。

    【概要】
    ?上映会? 日時:2020年1月14日(火)16:20~19:20(16:00開場)
    場所:千葉大学西千葉キャンパスけやき会館大ホール 。
    料金:無料。
    主催:千葉大学全学教育センター
    共催:千葉大学グローバル関係融合研究センター、千葉大学学生団体FELiceto
    後援:国連UNHCR協会
    ※詳細はFELicetoのfacebookページ(https://www.facebook.com/events/542433822971584/) にてご確認願います。
    ※同時開催の公開授業は満席のため受付を締め切りました。
    【問い合わせ先】 「グローバルボランティア」難民支援ボランティア担当 globalvolunteer*ml.chiba-u.jp(*を@に替えてご利用ください)


  • 2019年12月2日、3日
    2日:11:20~ 3日:11:30~
    センターでは、マヒドン大学(タイ)との共催で、国際会議「資源と人の移動 Resources and Human Mobility」を、同大学サラヤ?キャンパスで開催いたします。また同会議の様子は、西千葉キャンパス人文社会科学系総合研究棟4階共同研究室1で終日放映致しますので、ご関心がおありのパネルをぜひ会場まで、聴講にお越しください。
    各パネルのテーマなど、詳細につきましては以下のリンクおよびチラシをご参照ください。

    「グローバル関係学」国際会議 International Conference on Resources and Human Mobility 開催のお知らせ

    チラシ マヒドン国際会議ライブ中継
    Flyer Live Streaming "Resources and Human Mobility" @ Mahidol University
  • 2019年12月12日
    16:30~18:00
    バグダード大学人文学部社会学科講師 シーリーン?アル=シュクリ氏を講師にお迎えして緊急ワークショップ「今イラクで何が起きているのか」を、センター主催で開催いたします。
    会場は、人文社会科学系総合研究棟4階、共同研究室1です。
    詳細はこちらWS「今イラクで何が起きているのか」チラシ
  • 2019年11月19日
    12:50~14:20
    移住者と連帯する全国ネットワーク理事 大川昭博氏を講師にお迎えして講演会「移民政策の不在がもたらす「いのちの差別」」を、センター共催で開催いたします。
    会場は、法政経学部203講義室です。
    なお同講演会は11月15日の講演と同様、「移民?難民?紛争連続公開講座」の一部です。
    詳細はこちら 移民?難民?紛争公開講座チラシ(15日のものと同じです)
  • 2019年11月15日
    12:50~14:20
    日本国際社会事業団常務理事 石川美絵子氏を講師にお迎えして講演会「難民?移民のソーシャルワーク」を、センター共催で開催いたします。
    会場はG8-502号館です。
    なお同講演会は「移民?難民?紛争連続公開講座」の一部です。
    詳細はこちら 移民?難民?紛争公開講座チラシ
  • 2019年5月29日
    10:30~12:00
    JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)理事 佐藤真紀氏を講師にお迎えして講演会「イラクの人道支援:「イスラーム国」を乗り越えて」(学内向)を、センター主催で開催いたします。
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2018年度

  • 2019年2月10日
    15:00~18:00
    特別ワークショップ「イラン革命から40年 何が変わり、何が実現したか」を、センター共催で開催いたします。

    会場は、東京グリーンパレス「ばら」https://www.tokyogp.com/access/(東京都千代田区二番町2番地/有楽町線麹町駅(5番出口)徒歩1分) となりますので、ご注意ください。

  • 2018年11月22日
    16:10~18:30
  • 2018年5月30日
    10:30~12:00
    NHK解説委員 出川展恒氏を講師による「混迷する中東情勢を報道する」(学内向)講演会を、センター主催で開催いたします。
  • 2018年5月17日
    12:50~14:20
    国連UNHCR協会事務局長 星野守氏を講師による「中東ビジネスから難民支援へ」(学内向)講演会を、センター主催で開催いたします。
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2017年度

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研究成果報告はこちら